レーザー切断における焦点とは、レーザービームによって形成される最小のスポットが焦点を合わせる位置を指します。レーザー切断機の作業プロセス中、レーザービームはレンズまたは反射鏡を通して焦点を合わせられ、高エネルギー密度のスポットが形成されます。これが焦点です。焦点はレーザー切断において重要な役割を果たし、切断の品質、精度、効率に直接影響します。

焦点位置が異なると、切断結果に大きな違いが生じる可能性があります。ワークピースの表面に対する焦点の位置に応じて、焦点位置はおおよそ次のタイプに分けられます。

焦点は材料表面にあります（ゼロ焦点）

焦点は材料の上面にあり、レーザービームの最高エネルギー密度は材料の最上層に集中します。この設定は薄い材料の切断に適しており、非常に細かい切断エッジと高速切断速度を提供します。薄い金属板、ステンレス鋼、アルミニウム合金などの切断に適しています。

焦点は材料の内側にあります（正の焦点距離）

焦点位置は材料の内側にあり、通常は材料の厚さの中間またはより深い位置に設定されます。この焦点位置は、より厚い材料を効果的に貫通でき、より厚い金属板の切断に適しています。正の焦点距離を設定すると、上面の熱影響部を減らし、切断刃の品質を向上させることができます。

焦点は素材の上側にあります（負の焦点距離）

焦点は材料の上にあり、光点は徐々に大きくなり、エネルギー密度は材料の表面から内部に向かって徐々に弱まります。この設定は厚い材料の穿孔と切断に適しており、より大きな切断幅を生み出すことができます。負の焦点距離は、厚板の最初の穿孔と高エネルギー切断のニーズに適しています。